joy-toy 1

「いけねぇ…また寝過ごしちまった…」
トロンとした目をこすりながら棗嗣朗(なつめしろう)は部室の窓を見た。
部活のミーティングが思いのほか長くって…なんだかウトウトしちゃったんだよな…
授業中でも部活でも、もちろん家でも暇さえあれば嗣朗はついつい居眠りをしてしまう。
それでも器用な嗣朗は勉強でも部活でもそれなりの成績を残しているので周りも呆れながらもあまり文句を言わない。
「俺って眠るの大好きなんだよな〜」小さく伸びをしながら嗣朗はつぶやく。
でも…寝ることよりももっと好きなもの…いや、好きな人がいる。
「松居君も帰っちゃったかな…」
中学の時からの憧れの人、松居顕太。彼の影響でこの部にも入った。
初めはもちろん同じスポーツマンとしての彼に憧れと尊敬を抱いていた嗣朗だったが、こうして同じ高校に入って同じ部活に入って、顕太と親しくなっていく内にその気持ちが微妙に変化しているということに嗣朗自身気がついていた。

すっかり日が沈んでしまった部室には「ナツメ君部室のカギはヨロシク!」とホワイトボードに顕太からのメッセージが残されていた。
「あーあ、やっぱ松居君帰っちゃんだ」そう言えば行きつけの焼き肉屋が特別価格で食べ放題とかなんとか話してたな…嗣朗が寝ることが大好きなように、顕太はどうやら食べることが何よりも大好きらしい。多分、起こされても起きなかったから置いてきぼりくらっちまったんだな…と嗣朗は残念そうにため息を吐いた。
まあ仕方ないか…と、カギを手にした嗣朗は部室を出ようとした。すると丁度誰かが部室に入ってきた。
「おや、まだ誰かいたのか?」入ってきたのは顧問の酒井だった。
「あ、すいません。棗です。今カギ閉めようと思ってたんです」
嗣朗の言葉に酒井はそうかと頷き、「どうせお前はまたミーティング中寝続けてたんだろう?」と嗣朗をからかった。
当たっているだけに苦笑いをするしかない嗣朗に酒井は「もう残っているのはお前だけなんだな?棗」と訊ねる。
「はい」と答えた嗣朗に酒井は言葉を続ける。
「それならば丁度いい。棗に特別指導をしてあげよう。お前は元々いい素質を持っているが、もっと効率的なトレーニング方法がある、それをすればますますお前は伸びる」
「えっ?本当ですか!?」思いがけない酒井の言葉に嗣朗は一気に眠気が吹き飛んだ。
自分の力が少しでも伸びたらそれだけ憧れの顕太に近づける…その気持ちだけで嗣朗は酒井の話に乗った。「先生、ぜひお願いします。教えてください!」
「そうか、わかった。それじゃ棗、まずは軽く筋力マッサージだ。上着を脱ぎなさい」
酒井の言葉に何の疑問も持たずに嗣朗は服を脱ぐ。上半身裸になった嗣朗の後ろに酒井が立ち嗣朗の身体をきつく抱きしめた。
「せ、先生?」マッサージをするとはとうてい思えないような酒井の様子に嗣朗は不安になって身をよじる。しかし、酒井にがっちりと抱え込まれて身動きがとれない。
さらに、あろうことか酒井の手は嗣朗の乳首のあたりをいやらしく撫で回してきた。
「な、なにすんですかっ!」思いがけない酒井の行動に嗣朗は激しく抵抗をするが、「大人しくしろっ!」と酒井は嗣朗の制服のネクタイを使いその腕を一纏めに括りあげてしまった。
「棗、お前は本当に可愛らしい顔をしているな…」いつの間にか嗣朗の前に回った酒井が半分恍惚とした表情で嗣朗の首筋に舌を這わす。
その感触の気持ち悪さに嗣朗はたまらず身震いをする。しかし酒井は嫌がる嗣朗にお構いなしに一人話続ける。
「入部した時からずっと目を付けていたんだ。棗、それに松居もな、お前たちはむさ苦しい我が部の中で異端児のように小さく可愛らしく、おまけに実力もある…」
酒井の話の中に顕太の名前が出てきたことに嗣朗はビクッと反応した。
確かに顕太は可愛らしい容姿をしている。しかし、その実力は中学からずっと彼に憧れている自分が一番良く知っているつもりだと自負している。
その顕太の実力を”おまけ”だなんて言いやがって…
自分の状況を忘れ、嗣朗は無性に腹が立ってまだ自由な足で酒井の膝を蹴飛ばした。
不意打ちに酒井は一瞬バランスを失うが、しかしすぐに体制を立て直し、逆に嗣朗を押し倒した。
「私はずっと狙っていたんだよ、君たち二人を。やっとチャンスが訪れたわけだ。まずは棗…お前をいただこう。
そして次は松居だ…フフ…可愛い子犬と仔猫を私の手中に納めるのが私の夢だったのだよ…」
そう言って酒井はまず嗣朗の乳首を軽く噛んだ。
「いっ…」痛さに顔をしかめる嗣朗にお構いなく酒井の手はするすると嗣朗のズボンの中に降りていき、嗣朗の分身が表に引きずり出されてしまった。
「やっ、やめろっ!」嗣朗はジタバタと必死に抵抗するも、酒井の手は嗣朗の分身をキュッキュと扱きだす。
こんな変態教師になんて嫌悪感しか抱いてないはずなのに身体は悲しくも反応を始め出している。
「ほら、もう硬くなってきたぞ棗のココは…それじゃ今度はこっちもマッサージしてあげよう」
「ひぃっ…」嗣朗の分身を扱いていた酒井の指が今度はその奥…誰にも触られたことなどない部分へと移動する。
あまりの嫌悪感に嗣朗の身体はブルブルを震え出した。
「怖がらなくてもいいんだよ、棗。やはりここは初めてなんだね…フフ…それじゃ私がゆっくりと慣らしてあげようね…」
「い、イヤだっ…」もはや言葉でしか抵抗できなくなった嗣朗に対して酒井の指はグリグリと嗣朗の中を掻き動かす。
このまま俺はここでこんな奴に犯られちゃうのかよ…悔しさと悲しさと諦めが混じって嗣朗はギュッと唇を噛んだ。
「そこまでだよ。先生」
部室の入り口には何故か顕太が立っていた。

「ま、松居君?どうして…」予想だにしなかった展開に驚く嗣朗。
「…松居か、丁度いいところに来たな。お前もすぐに私が可愛がってあげよう」
そう言うと酒井は嗣朗の後ろを蹂躙していた指を抜き、顕太の方へ向かって歩き出した。
その酒井に向かって顕太は黙って携帯電話の画像を突きつける。
「しっかり激写しちゃったよ。センセ」ニヤッと笑いながら顕太は酒井の反応を見るようにその顔を覗き込んだ。
「…お前…」顔を引きつらせる酒井をからかうように顕太は言葉を続けた。
「この画像バラまいたらあんたどうなるんだろうねセンセ。俺が送信ボタン押せばこの画像どこに送られるかな〜?ちなみに俺、何故か校長のメアド知ってたりするんだよね〜」
「…のっ…ガキが…」顕太の言葉に逆切れを起こした酒井が顕太に殴りかかろうとする。
「松居君!」小柄な顕太が典型的体育会系の酒井に殴られたらひとたまりもない。嗣朗は思わず大声をあげた。
声をあげたところでどうすることも出来ないのだけれど…
しかし、意外な光景を嗣朗は目にすることになる。殴りかかる酒井を軽くかわし顕太はそのまま酒井に蹴りと拳をその胴体に食らわせたのだ。
相当のダメージを与えたらしく酒井はうずくまったまま動かないでいる。そんな酒井を見下しながら顕太は言った。
「あんた俺の外見だけで舐めてかかっただろ?残念でした。俺こう見えてもケンカ結構つよいんだよね〜」そして足下の酒井をつま先で軽く小突いて吐き捨てるように言った。
「とっとと出てけよ、エロ教師」
チッと舌打ちしながら酒井はヨロヨロと部室を出ていった。

それを見届けてから顕太は嗣朗の側に急いで駆け寄り自分の制服をそっと嗣朗に羽織らせた。
「棗君、大丈夫だった?」手首を括っていたネクタイをほどきながら顕太は心配そうに嗣朗を労る。
「松居君…どうしてここに?」間一髪のところを救ってくれた顕太にはとても有り難く思うがどうしてこんなに都合良く現れたのだろう、大体顕太は今日は焼き肉食いに行ったはずじゃ…
「…やっぱりさ、棗君置き去りにしていくのもなひどいよなって思ってさ、俺だけ抜けて戻って来たんだ。そしたらこんなことに…俺さ、ホントはすぐにアイツに殴りかかろうと思ったんだけどさ、先に弱み握っとこうと思ってつい写真優先しちゃって…ゴメン、棗君…でも、君だってわからないように撮ったつもりだから…」
「そんなこといいんだよ松居君、君のおかげで俺は助かったんだから。すごく感謝してる…アリガト…」
そう礼を言いながら、嗣朗はまだ硬くなったままの分身に気づき慌てて両手で隠す。そんな嗣朗を顕太は黙って見つめたままだ。
さすがにこんな状態では気まずいのだろうと嗣朗は半分脱がされかけたズボンを慌てて穿こうとした。すると顕太が不意に話しかけてきた。
「あの時俺が強引にでも起こしていればこんなことにならなかったのに…本当にゴメン」
「何言ってるんだよ、松居君は別に悪くないよ」
「でももし俺があのまま焼き肉行ってたらって思うと…大好きな棗君があんな奴になんて思うと…俺の大事な棗君に…」
「…松居くん?」顕太の言葉に今度は嗣朗が驚いて顕太を見つめ返す。
「俺…ずっと…君のこと好きなんだ…その友達とかそういうんじゃなくてさ…」
予想だにしなかった顕太からの告白に嗣朗はさらに驚く。こんなことって…まさか松居君が自分と同じ気持ちでいたなんて…
「松居君…俺もだよ、俺も君のことが好き。中学の時初めて君を見たとき、それは尊敬だったんだけど、でも今は、その…君が俺に抱いているっていうのと同じような気持ちで君のことが好きだ…」
「棗君、ホント?」
「うん!すごく嬉しいよ!…でも松居くん…俺の…アイツに弄られて硬くなっちまった…こんな汚れてるココを…消毒してほしいな…」そう言って嗣朗は分身を顕太に向かって見せた。
一瞬目を見開いた顕太だったが、すぐに黙って頷いて嗣朗の分身をそっと口に銜えた。
その絶妙な舌使いに嗣朗は次第に腰の力が抜けてしまってヘナヘナとその場に座り込んでしまった。
「ま、松居…くん…そんな…口でなんて…っ…」てっきり手で扱いてくれるのかと思っていた嗣朗は思わぬ顕太の行動をストップさせようとしたが、顕太は「消毒って普通舐めるだろ?」などと冗談めかしてさらに嗣朗の分身を舐め続ける。
「ふ…ぅ…っ」硬いだけの状態だった分身は顕太の舌技によって次第に我慢汁が滲み出てくる。
「だいぶトロトロになってきたみたいだね、棗君のココ。それじゃ次はこっちを消毒」
そう言って顕太は嗣朗の後ろに指を延ばす。
「だっダメだよ…松居くん…後ろは…汚いよ…だめだよぉ…」すっかり前を弄られて心地よくなった嗣朗だが、さすがに後ろを弄られるのは…と必死になって抵抗する。
「大丈夫だよ平気だよ。大好きな棗君に汚いとこなんてあるわけないだろ?」
「でも…ダメだよっ!」尚も抵抗する嗣朗の言葉を聞いてか聞かずか、顕太は嗣朗の後ろの孔にそっと指を差し込んだ。「柔らかいんだな…棗君の中…気持ちいい〜」
そんな顕太の指使いに「いや…だって…もう…松居く…んてばっ…」と、口では文句を言いながらも嗣朗の後ろは段々弛緩していく。
「ほら、棗君機嫌直して。これあげるからさ」そう言って顕太は制服のポケットからチョコレートを取り出して嗣朗の口に放り込んだ。嗣朗の口の中に甘いチョコが広がっていく。
「おいしい〜」
「じゃ今度はコレを食べてみない?」
いつのまにか剥き出しになっている顕太の分身が嗣朗の前に差し出された。うん、と頷いて嗣朗はさっき自分がしてもらったように顕太の分身を舐め回す。初めての体験だったが、口の中に溢れるチョコがその不安感を帳消しにしてくれた。自分の口の中で顕太の分身がみるみるとチョコレートにまみれていく、と同時に膨らみを増して硬くなっていくのがわかる。
すっかり起立したチョコまみれの分身を嗣朗の口から離し、顕太は「おいしそうなチョコバナナのできあがり」と、ニコッと笑った。
「ではこのチョコバナナを棗君に食べてもらいま〜す」
嗣朗の柔らかな双丘をそっと撫でながら顕太はポケットのチョコを今度は自分の口に放り込み、それから嗣朗の双丘を押し広げ、奥の孔にそっと口を近づけて、ピチャピチャとそこを舐め回す。
「…ふぅ…っ…んっ…」
顕太の舌のザラツキと唾液、チョコレートのベタついた感触、…それらを受け入れていくうちに嗣朗の中は次第にしっとりと濡れ喘ぐような収縮を繰り返しはじめる…
「棗君…少し痛いかもしれないけど、力抜いて楽にしてね」
チョコレートと同じように蕩けそうな思考の中でコクンと頷いてはみたものの、やはり緊張と不安で嗣朗の身体はどうしても力んでしまう。
「ゆっくり入れるからね…」そう言いながら顕太は自らの分身を嗣朗の後ろに押し当てた。
「んあぁ…っ…ぅ…」ピクッと嗣朗の身体が反応する。嗣朗の身体を気遣いながらも、顕太は一気に嗣朗の中に入り込んできた。
今まで散々指で蹂躙して広げられたせいもあるが、チョコレートがうまい具合に潤滑油となりスムーズに顕太の分身を受け入れていく。
「棗君、こっち向いてよ」
バックから挿れた状態のまま顕太は嗣朗に囁くように話し掛ける。
身を包む快感に酔いしれている嗣朗はこ素直に顕太の言う事を聞き、ゆっくりと後ろを振り向く。
その嗣朗の唇に自らの唇を重ねながら顕太は嗣朗の腰を掴んだまま抽送を始めた。
「う…ぅ…んぅ…」
顕太に口を塞がれている嗣朗は快感に咽ぶ声もくぐもって外に出せない。
激しく突かれながらの長い長いキス、ようやく顕太が唇を解放してくれた時にはもう嗣朗の目はうっとりとして宙を仰ぐ。
口の中にもチョコの味が広がり甘い香りが嗣朗の鼻孔を擽る。
「ぅあぁっ…ぅ…んっ…っ…ぁぁ…」
顕太の抽送は更に激しく続き、やがて嗣朗は己の分身から真っ白なミルクを溢れさせた…
「松居君…凄く…気持ちイイ…」
夢の中にいるような心地で嗣朗は顕太を見つめた。
「消毒完了だね」顕太はニッコリと微笑んで嗣朗の柔らかい髪をクシャッと撫でてくれた。

その後、部室に備え付けのシャワー室で二人はお互いの身体を洗いあっこをしながらじゃれ付いていた。
「ねぇ棗君、明日から暫らく部活サボッちゃおうよ」嗣朗の身体を労りながら顕太が言う。
「え〜でも松居君、それマズイんじゃねぇ?」
そう言いながらも嗣朗は、流石に明日酒井と顔を会わせるのは抵抗があるしなぁ…う〜ん…等と少し考えて、結局顕太の提案に賛同した。
「じゃ決定!早速明日は俺ん家でH三昧だ!」
「うわ〜松居君いやらし〜!」
と言いながらもはしゃいで浮かれる嗣朗を見ながら顕太は小さく呟いた。

「でも…アイツにはキッチリ落とし前つけないとな…」

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