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小話
  作品解説 ※タイトルクリックでジャンプします。
クリスマスプレゼント>> 「joytoy」番外編。クリスマス直前のプレゼント交換話。エロなし。

渋滞〜翌日>> 「渋滞」番外編。二人の会話だけですすめてます。

タカラ >> 「蔵」番外編。父の独り語り。

エコロジー>> プチハードプレイ(?) まったくもってエコではないです。

ふたご>> 双子の兄弟の可愛らしい(?)H。下の「双子」とは全く別の話

クチビル>> 間接的エロ話Part2。ちょっと流血(?)

双子>> 双子の片割れの独り語り。オチプチ猟奇(?)

ペン立て>> バカプレイPart2

ホクロ>> 舐めてます。間接的(?)エロ話。

書初め>> 正月ネタのバカプレイ





   
クリスマスプレゼント

「嗣朗クン、ちょっと早いけどクリスマスプレゼント」
今夜も睦まじく愛し合い、いつものようにじゃれあいシャワーも終えた顕太と嗣朗。
いつものパターンだとこのあと速攻で眠ってしまう嗣朗がまだ起きている内にと、顕太は部屋のタンスを開けプレゼントの包を手渡す。
「え?マジ??」
包みを受け取りながら予想以上に驚いている嗣朗。
顕太からのプレゼントを抱えながら
「偶然!俺も顕太クンにプレゼント持って来てるんだ!」
嗣朗が大きなカバンをもって謙太の家にやって来たのは、嗣朗の親に「泊り込みで勉強会する」という口実を信じ込ませるためのカモフラージュだと思っていた顕太だったが、まさかその中に自分へのプレゼントが入っていたとは。
「やったぁ!プレゼント交換だね」
カバンの中から顕太と同じように包みを取り出しハイと手渡す嗣朗。
お互いのお互いからのプレゼントを「いっせーの」で同時に開封し、先に中身を確認したのは嗣朗の方。
「…えぇとこれって、サンタのコスプレ衣装?!」
嗣朗の言葉に包みを開ける手を一旦休め顕太はニッコリと笑いながら言った。
「そ。すげぇ可愛いの選んできたんだ。嗣朗クンに絶対似合うと思ってね。ねぇ今それ着てみてよ〜」
おねだりするように顕太は嗣朗に抱きつく。「OK!」と嗣朗もノリノリでバスローブをさっさと脱いでサンタの上着を身につける。そして、次にズボンを穿こうと手にしてみると…
「…顕太クン…これ…ミニスカートなんだけど…」
顕太の目の前に両手でスカートを広げながら嗣朗が口を尖らす。
「うん、そうだよ、さっきも言ったろ?嗣朗クンに絶対似合って。俺見たかったんだ、嗣朗クンのミニスカサンタ姿!」
「顕太クン、エロオヤジモード全開だっ!」
口では文句を言いながらも、嗣朗はミニスカートを楽しそうに穿いている。何だかんだとこういったおふざけは大好きなのだ。
「ほら、着替え完了。どう?」
最後に帽子を被りながら、嗣朗は顕太の前で軽く一回転してみせる。
「うわ〜もうイメージ通り!嗣朗クン最高!可愛いよ!」
興奮した顕太はガバッと嗣朗に後から抱き付き、ミニスカートの下から手を入れ下着を着けていない嗣朗の下半身を弄ろうとする。
「ち、ちょっと待って、顕太クン!」
慌てて嗣朗がその手にストップをかける。
「顕太クン、俺からのプレゼント見てくれないのかよっ!」
ちょっとムッとしたように頬を膨らます嗣朗。「ご、ごめん!」と慌てて顕太は開きかけの包みを開ける。顕太の目に入ったそれは…
「ボ、ボンテージ…??」
「そ、クリスマス仕様で真っ赤な奴を選んでみました〜」
悪戯が成功した子供のような顔で嗣朗が楽しそうに話す。
「顕太クン、ご主人様してるとき滅茶苦茶カッコイイんだもん。そういうの着てたら更にカッコよさ倍増!」
早く着てと嗣朗にせかされ顕太も真っ赤なレザーのボンテージを身に着ける。
「すげぇ!カッコイイ!顕太クン!」
興奮して手を叩く嗣朗に顕太は気恥ずかしそうに頭を掻く。
それでも「カッコイイ!」を連発し続ける嗣朗。
「あんまり誉められると照れちゃうよ〜嗣朗クン
誉めてくれたから…お礼しちゃうぞ〜」
そう言って顕太は嗣朗の上に覆い被さり、さっきの続きと言わんばかりにミニスカートの下から手を差し入れ…

結局2ラウンド目に突入し、またまたシャワーを浴びてる二人。
「あのさ、嗣朗クン、イヴの日にはホテルでパーティしようと思うんだ。その時にあの衣装着て欲しいんだけど」
「イヴをホテルで?わぁすげぇゴージャス!!それじゃ、顕太クンもあのレザー着てね」
ちょっと小恥ずかしい交換条件だったが、それでも嗣朗のミニスカサンタを拝みたい顕太はその条件をのんだ。
「それからね、当日のお楽しみとして”スペシャルツリー”も用意してるから」
「スペシャルツリー?」
きょとんとする嗣朗に顕太が笑って説明する。
「ディスプレイもちゃんと用意してるんだ。バイブとかローターとか、蝋燭も。二人で飾り付けして遊ぼうね」
そう言って軽くウインクする顕太の言わんとしていることが嗣朗にも判った。
「うん!めちゃくちゃ楽しみだ!いろんなことやってみたいな〜顕太クンアドバイスよろしくね」
イヴの日に”二人のオモチャ”でどうやって遊ぼうかと、二人はバスルームの中じゃれあいながら楽しく計画を練りだした。

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渋滞〜翌日

「…じゃ、去年の俺の忘年会の時からかよ…」
「うん…」
「全然気が付かなかったなぁ…」
「そりゃモッちゃん、あん時すげぇ酔っ払ってたからな」
「……」
「でも、その時で最初で最後だと思ってたんだよ。まさかこんなこともう一回あるなんて俺だって信じられないんだから」
「でも、それ以来、隙あらば飲みてぇって狙ってたんだろ?」
「…やっぱモッちゃん、コイツキモイとか思ってるんだ…」
「だ、…違うって…そういう意味じゃなくて…言ったろ、俺も同類だって。じゃ俺も話すわ…」
「?」
「ヤエんとこ泊めてもらった時って、俺正直立ちションしたの覚えてねぇんだけどさ…その時見た夢は未だに覚えてんだよ…」
「どんな夢?」
「…やっぱ止めた」
「おい、そこまで引っ張ってそりゃないだろ」
「…絶対ヒクなよ…」
「今更俺にそれを言うか?」
「…俺もなんだ…よ…」
「は?」
「だから…俺も昨日と同じこと夢でヤエにやってたの」
「…意味判んないんだけど…」
「…俺のをヤエの顔にぶっかけて、それから汁まみれのヤエの口に俺の突っ込んで、更に飲ませてやった…っていう夢。
それが妙にリアルで忘れらんなくてさ…つまり俺も隙あらばそういうの狙ってたわけ」
「…そりゃ随分とコアな夢つか願望だな…」
「やっぱ引いてる…言わなきゃよかった…」
「引いてねぇよ。だったら、夢の通りに俺にやればよかったじゃないか」
「んな変態なことできるかよ、そんなことしてヤエに引かれて嫌われたくなかったし…」
「そんなこと位でモッちゃんのこと引くわけないだろ、むしろ引いて欲しいのはこの釣り糸だよ…」
「う…確かに…折角泊りがけで来たのに全然だな…あ〜あ、ボウズだけは免れたいよな…」
「それはお互いにな…」

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タカラ


この子は一体誰の子なのか
私か?
彼か?

私が愛している人の子
であり
私を裏切った人の子

真実を知る人たちはもういない
私を置いて逝ってしまった

愛情と憎悪が入り混じった感情を
閉じ込めた
この子を
蔵の中に

間もなく私も彼らの元に逝く
あの子の姿に妻ではなく
彼を思いながら犯し続けてきた私の罪は
永遠に蔵の中に閉じ込めたまま


******************************************
狭山父は先代当主への叶わぬ想いを
歪んだ形で彼の妻にぶつけていた
先代当主は二人の不義を知っていた

…という設定でお読みください

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エコロジー

最近アイツはやたらエコエコうるさい
環境にやさしくだの、CO2排出がどうだこうだと
マイ箸でくらいまではまだ判る(と言ってもオレは持参はしないがな)
エコカーに買い換えろだの
って、地球にやさしいかもしれんが、オレの財布に全然やさしくないだろっての

「男のくせに細かいことゴチャゴチャ言うな」
なんて言おうものなら
そりゃもうもの凄い勢いでエコについて語り出す

もうここんとこ毎日がこんなだから
ケチケチ生活送ってるみたいで
心までみみっちくなっていまいそうだ

しまいには夜のお楽しみにまでエコエコ言い出して
電気が勿体ないからロウソクの灯りでやろうだと?
このままだとコンドーさんまで”再利用”すれとか言われそうでウンザリする

いい加減我慢も限界に達した俺は
ヤッてる最中アイツの首を軽く締めてやった
当然「何すんだ!」とアイツは怒るわけだが
ここぞとばかりにオレは言ってやった
「首締めれば、お前のCO2排出少しでも減らせるだろ?」
まぁ、勿論冗談だ
本気でこんなこと思う程俺はバカじゃない
これでアイツのエスカレートするエコバカにブレーキかけたかっただけ

なのに…
「成る程!そうか!それは気が付かなかった!」
何感心してるんだよ…アホ…
さらに「それならもっとやってくれ」だと…
あきれて返す言葉もないが
窒息プレーにちょっと憧れてたオレにとっては
これで「正当な理由」をもってやれるわけだ

と、いうわけでアイツの首をしめると
ウシロも締まってもういい感じ
これだけは「エコ」に感謝だな

そうだ、ついでにあのロウソクもプレイに使ってやろう
「ロウソクの有効利用エコロジー」とか何とか言って

どうせアイツのことだ半年もしないうちに「エコ」に飽きるに決まってる
それまでに思いつく限りの「エロプレー」じゃない「エコプレー」考えとこっと

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ふたご

「や…だっ…もうやめ…」
兄ちゃんが涙目で僕を見てる
お尻に突っ込んだバイブのリモコンの目盛を更にあげてやると
一層激しい音がして、同時に兄ちゃんが仰け反る
「でも、兄ちゃんのココはこんなになってるよ?本当は嬉しいんでしょ?」
毎回のお馴染みの台詞を口にしてあげると
兄ちゃんはいつもの様に恥ずかしそうに唇をギュッと噛み締め首を横に振る
その被虐的な顔、いつもそそられるよ

僕たちは双子
自分と同じ顔を甚振ってると
何だか妙な感じ
時々まるで自分が甚振られているような錯覚に陥る

目の前で甚振られている兄ちゃんの姿がいつしか僕にスライドする
じゃ、兄ちゃんを甚振ってる僕は誰?

「それじゃ、そろそろ兄ちゃんの欲しいもの、あげようかな?」
僕の”合図”に兄ちゃんは涙目で、でも嬉しそうに僕を見て頷く
「うん…欲しい…欲しいヨォ…早く…抜いて…早く…挿れてぇ…」
息も絶え絶えに兄ちゃんがおねだりをして僕に抱きつく
可愛い顔、といっても僕も同じ顔なんだけどね

僕はちょっと意地悪く笑って
兄ちゃんのバイブを止めないでそのまま引き出す
声にならない兄ちゃんの声
その声で僕の方も準備万端

「…んっ…ん」
兄ちゃんの待ちわびてる、僕自信を兄ちゃんの中に挿れてあげると
至福の表情の兄ちゃん
可愛いけど、ちょっと意地悪したくなる、そんな兄ちゃんの表情

だから、乳首噛んだり、なかなか動かさないで焦らしてやるんだ
痛がったりせがんだりする兄ちゃんの困った表情見たいから

でもいつまでも焦らすのも可哀相だから
いいかげん甚振ったら後は一気に絶頂まで運んであげる

もちろん僕も一緒にね

兄ちゃんが被虐に耐える顔が一番好き
まるで自分が甚振られてるみたいだから
たまに自分は本当は甚振りたいのか甚振られたいのか
判らなくなる

でも、それは兄ちゃんも同じなんだって言ってた
甚振られてるときに意地悪な僕の顔見てると
まるで自分が自分に甚振られてるようで
益々興奮するって

僕達って本当はSとMの役回り逆なのかな?
というか…
僕達って本当はお互いただのナルシストなのかな?

でもそんなことどうでもいいよね
だって、いくら鏡に向かっても
こんな感覚味わえないから

やっぱり僕達は一人二役、二人でひとつ

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クチビル

指先が切れた時
流れる血を奴が止めてくれた
俺の指先をそっと唇で銜えこんで

あの時の奴の唇がとてもセクシーだったから
あの時の奴の舌がとても心地良かったから

俺はまた自分の指をちょっと切ってみた
指先にプクッと血の珠
それを見ると何故だか妙にワクワクして
ソファーに座ってる奴のそばに
また血を止めてって強請ってみる

はずだったのに…
この野郎何寝てやがんだよ
ムカツクから起こしてやろうか
って思ったけど

眠ってるコイツの唇も妙にそそられる
叩き起こすのはやめて
ついつい見とれてしまう

俺は指先の血をちょっと塗ってみた
ルージュみたい?
いやどっちかって言うとやっぱ人喰った後みたい
調子に乗って俺は流れる血を奴の唇に塗りこんでいく
奴の唇が俺の血で染まる
なんだか俺が喰べられてるみたい

散々血を塗ったくってたらいつの間にか血は止まってた
仕方なく自分で切った指を自分でバンソウコウ貼る
奴の口元も拭いてやるか
と思ったら…

コイツ寝ながら唇舐めてやがる
そういえば奴の癖だったよなコレ

奴の舌が俺の血を舐めとっていく
俺の血が奴の体内に取り込まれる
なんて大袈裟だけど
そんなこと考えながら
俺はまた奴に見とれてしまう

そのセクシーな唇も
そのイヤラシイ舌も
全部大好きだから
誰にも絶対渡さない

もっとも奴が起きてる時にはこんなこと絶対口になんてしてやらない
調子に乗るの目に見えてるから

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双子

僕らは同じ顔
だからいつも一緒
客の前に出されるときも二人一緒

客の目の前で僕らは互いのペニスを口に咥え貪る
既に歯を全部抜かれてしまった口の中で相手のペニスを膨らます

同じ顔をした相手にしゃぶられながら自分もしゃぶる
まるで自分自身にしゃぶられているような錯覚

そして僕らは同時に相手の口の中に自分の精液を吐き出す
口の中一杯に広がる苦い味
客の合図で僕らは同時にそれを呑み込む

片割れのペニスから出るものは何でもお互い飲み干すように僕らは躾けられている
精液はもちろん尿でさえも
同じ顔から排出される液体を自分の喉に嚥下すると
自分自身から排出されたものを飲みこんでいるような錯覚に陥る

双頭のバイブで一緒に尻を犯されるときも
客の右腕と左腕が僕らそれぞれの尻に捻り込まれたときも
僕らは同時に快感に酔いしれ同時に絶頂を迎える
それはそのように躾けられたからなのか
それとも僕らの精神がシンクロするからなのか

これが双子っていうものなんだろうか…?

……あの日
ここに連れてこられて暫らく経ったあの日
差し出された鏡に写っているのは見知らぬ顔だった
そして自分の前に連れてこられたのも
鏡に写った自分と同じ顔だった…

本当は見ず知らずの他人だったはずなのに
僕らは無理矢理双子にされた
それから僕らはいつも一緒

新しい顔にも段々慣れてきた
そして新しい”自分の分身”にも

仕事が終わって僕らは抱き合って眠る
お互いを、自分の分身を確かめるように
相手に対する愛しい気持ちは
もしかしたら自分勝手な自己愛かもしれないけど

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ペン立て

アイツからレポートを書くから手伝って欲しいと言われて
ボクは早速アイツの部屋まで駆けつけた。
手伝うと言ったって、アイツのレポートなんて全然内容判んないし
どうせ、メシ作るか買ってくるか…大体そんなところだろう。

ところがボクの予想は見事に外れた。
部屋につくなりアイツはボクを丸裸にして無理な姿勢、手首と足首を一括りにされ
尻を高くあげた格好でベッドに置かれた。

一体これのどこが”手伝い”なんだ
文句を言うボクにアイツは
「ペン立てになってくれ」なんて意味不明のことを言いながら、ベッドの横にある机の上からボールペンとか、シャープとか、とにかく適当な筆記用具を手に取りボクの尻の穴に次々差し込んでく。

一体何本入れられたんだろう。
尻の穴が大きく押し広げられてる。もうそれだけでボクの前は勃ちあがりかける。
でも、やっぱりいつものように根元はしっかり括られて…

そんなボクを満足そうに眺めてアイツはレポート作成にとりかかる。
ちょっと待てよ、
何パソコンのキーたたいてんだよ。
”ペン立て”なんて全然必要ないじゃないか。

アイツに向かって文句を言い続けていたら
「うるさい!」と怒鳴られ
おもむろに尻の穴のペンの中の1本、かなり太めなそれはマジックだろうか、それを抜き差しして遊び出した。

太いペンが動く度に他のペンもバラバラに動き出しボクの尻の中を掻き回す。
その何とも言えない感触が、こうやって弄ばれることに慣れきったボクの前を益々硬くする。

そうやっていることに飽きたのか、それともレポートに再びとりかかるのか、アイツは抜き差しする手を止め
黙ってパソコンに向き直った。

流石に集中しているのか、キーボードをたたく音だけが部屋に響き渡る。
その音に混じっているのはボクの小さな喘ぎ声。

この前、筆を入れられ書初めをさせられたこと思い出す。
あの時と違うことは今度はじっと動かずにいること。

根元は括られているから、これ以上前を硬くしても辛いだけだから動かない方がいい。
それなのにボクは尻を軽く揺らし、僅かな快感を得る努力をする。

苦しくてもギリギリまで耐えれば、その分解放の悦びはひとしおだから…

アイツが早くレポートを終わらせることをひたすらボクは待ってる。
限界まで我慢している欲望をアイツが解放してくれるのを。

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ホクロ

カレはそっとボクの口許に顔を寄せる
でもその唇はボクの唇には重ならず
カレの舌はゆっくりとボクの口許のすぐ傍のホクロを舐める
愛しむように優しく何度も舐める
ボクの唇は放っておかれたまま

ボクハワカッテル
キミノスキナモノハボクノホクロ

ボクデハナイダレカノホクロ

ボクはそっとカレの舌から逃れ
カレの耳元を軽く齧って囁く

ココニホクロガナクテゴメンネ

そしてボクはカレの指を掴んで移動させる
カレが思うアノヒトのホクロの場所まで

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書初め

「では新年らしく書初めだ!まずはありがちに『初日の出』で行ってみよう!」
アイツの言葉に俯いたままボクは四つん這いの体勢で硯まで移動する。
尻に差し込まれた筆を墨汁に浸らせ、今度は真っ白な半紙まで移動。
尻を振りながら、無理な姿勢で書初めをさせられているボク。
その姿をアイツが囃し立てる。
「ほらもっと尻振らねぇと、線が重なってるぞ〜」
言われ放題のボクだけど、それでも必死に尻文字書初めを続行している。
文字を書くたびに奥に差し込まれた筆の、丁度柄の部分、竹で出来ているそれの節の辺りが身体の内部を擦りボクに刺激を与える。
それでなくても筆を挿入される時に散々弄られ分身は爆発寸前。それを例の如く根元で括られ、書初めを終えるまで解放されない状態にされている。
これが済めば根元も解放してもらえる…
傍から見れば滑稽なだけの自分の今の姿なんて気にしていられる状態ではなかった。
が、何とか書き終えた文字はアイツにダメ出しされ書き直し…
一体もう何枚書いたのだろう…意識も遠のいていく。
ボクの限界を感じたのかアイツはようやくOKを出してくれてボクの苦行は終わりを告げた。

根元を解かれビンビンに張っているボクのソコ。筆を抜かれる時に中を刺激する竹の節が解放の合図。
そうしてアイツの腹の上にボクは白い書初めをしたのだった…

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