「デザート食べようぜ」そう言って彼は帰り際に買ってきたアイスキャンディーを冷蔵庫から持ってきてくれた。
甘いもの大好きな僕はもちろん、「食べよう!早くっ!」とソファーに座った彼に擦り寄った。
「こらこら、そんなにがっつくなよ」笑いながら彼は袋からアイスを取り出し、僕の口元に近づけてきた。早速それに噛りつこうとした僕に向かって彼はいきなりストップをかけてきた。
「何で〜?」
おあずけを食らわされて僕は不満たっぷりに彼を見て文句を言ったんだ。
すると彼はこう言った。
「これは"ゆっくり"と"味わって"食べるんだよ」
そしてフッと薄く笑ってこう付け加えた。
「いやらしくね」
僕はコクンと頷きキャンディーをそっと口に咥えた。そしてまるで愛撫をするかのようにピチャピチャと音を立てて舐め回した。ミルクが溶けて僕の口の周りを滴り落ちる。それはまるで精液のように思えてくる、彼はそんな僕の姿に釘付けになっているようだ。
はじめのうちは口だけを動かしていた僕だったけど、いつのまにかソファーから下り、床に膝立ちになっていた。ミルクの雫はシャツの胸元を伝い下へ下へと落ちていく。僕は軽く腰を揺らしだんだん気分が恍惚としてきた。
チュパチュパと吸い付いつかれたアイスは次第に小さくっていく。食べ終わった僕は彼が見ているのをちょっと意識して唇の周りをペロペロと舌を淫猥に嘗め回てみせた。彼はぼんやりと僕に見とれたまま全てを舐めつくされた木の棒を持ち続けている。
「ごちそうさま」彼が思わず呟いた。
「なんで食べてない方が言うの?可笑しいよ」
僕のツッコミに彼は「はは…」と力なく笑い、そのまま僕に寝室に行くように促してくる。
「はぁい」少し間延びした返事をして僕は寝室に向かった。

彼が寝室にやって来た。その手には氷をびっしり詰め込んだアイスピッチャー。
僕はベッドの上で既に服を脱いで待っていたんだ。そんな僕に「やる気満々だな」と彼はからかってくる。
「さっきのアイスでシャツが汚れたからだよ」と言い訳する僕に「だったら下まで脱ぐ事ないだろうが…」と軽く苦笑いをし、彼はそのままベッドに僕を押し倒した。そして僕の奥の蕾を押し開きそっと触れる。
それだけで僕はもう息が乱れ、後孔も敏感に彼の指に反応する。そんな僕を少しの間眺めてから、彼は氷を掴み僕の口の中にそれを入れてきた。
「…んっ…んぅ…」いきなり入れられた氷は僕の口を塞ぎ、声が止む。
「氷、全部噛み砕いて飲み干して」彼も氷を口に含み、それをガリガリと噛み砕きゴクリと飲んで見せてくれた。
わかった…と僕は頷き、一生懸命口の中に入れられた氷を少しずつ溶かしながら噛み砕き嚥下した。その間に彼も服を脱ぎ捨て僕と同じように一糸纏わぬ姿になっていた。
「はぁ…」氷を砕き終えて軽く息を吐いた僕の顔の上に彼は跨ってきて、昂ぶっている彼のモノを僕の口元に寄せてきた。僕はそれを冷えた口で咥え、さっき食べたアイスキャンディーのように舐め回してあげた。裏筋をなぞるように、それから軽く吸い付いて…ひんやりとした腔内で与え続ける、そんな愛撫に彼も思わず声が漏れる。
「…こういうのも新鮮だな…今度は…俺がやってやるよ…」
そう言って彼も目の前で雫を垂らし勃ちあがっている僕の分身を軽く摘んだままもう一度氷を口に放り込んだ。少し溶けてきたところで氷を口に含んだまま僕自身を咥え込みしゃぶり出してくれる。
ピクンと僕の全身は反応し、一瞬彼への奉仕が止まってしまった。でも、彼はそのまま僕を冷たい舌と溶けかけの氷で愛撫し続けている。それに答えなきゃ…と、僕も彼への奉仕を再開する。ペチャペチャとお互いを冷えた舌で刺激しあう。冷たい舌とは裏腹に咥えられたモノは次第に熱せられていく…

しばらくの間そうやってお互いを貪るように愛撫し合っていたら、突然彼は味わっていたはずの僕自身を口の中から出し、僕の口の中からも中途なままのソレを引き出してしまった。
「やだ…やめないで…」いきなりの彼の行動に僕は自由になった口で懇願した。
何度もせがむ僕の声を無視するように彼は僕の身体から一旦離れ場所を動いてしまった。それから、「…ココすごく熱くなってるね…」と、ずっと触れられもせず熱く疼いたままだった僕の秘部に指を入れながら囁いてきた。
「う…ん…あつい…よ…すごく…あつい…ぃ…んぁ…」彼が指を動かし続けながら聞いたので僕は快感に咽びながらの返事になってしまう。
「さっき上のお口を冷やしたから、今度は下のお口を冷やそうか」そう言って彼は腕を伸ばしまた氷を一つ摘んだ。
「…ぇ…どう…いうこと?…」僕の疑問に彼は言葉ではなく行動で答えてくれた。収縮を繰り返す僕の場所にその氷を押し込んできたんだ。
「ひやぁ…」突然の冷たさに僕はビクンと身体を撓らせた。熱をもった僕の中で氷は瞬く間に溶けて小さくなってしまったようだ。すると彼は次の氷を再び中に入れる。こうして彼は氷を次々と僕の後孔に押し込んでくる。
「…ぃ…やぁ…つめ…た…い…よぉ…」手足をバタつかせ僕は必死で抗議する。
それでも暫らくはその行為が続けられ、それから彼は再び中に指を入れてきた。
「大分冷えてきたね…」
そう言いながら彼は溶けた氷で濡れきった僕のその部分を今度は指で掻き回す。クチャクチャと淫猥な音をたてる僕の後ろは強請るように収縮し彼の指を締め付けた。
「…ふ…ぅ…ぅ…」
彼の指から与えられる快感に僕はたまらなくなって溜息をひとつ吐いた。
「かなりほぐれてきたね」クスリと小さく笑って彼は言葉を続けた。
「それじゃそろそろ "こっちのお口"で俺を冷やして貰おうかな」
彼の言葉に僕は目を軽く閉じ小さく頷いた。

僕の足を持ち上げた彼はその肩に僕の足をかけた。すると彼の目の前に僕の菊座が露わに晒されることになる。先程までの僕の愛撫によって中途半端な状態のままそそり勃っていた彼の先端が僕の入り口に押し当ててられた。そしてそのままグッと挿入してくる。
「はぁ…気持ちいいな、ココは…」
そう言いながら彼は更にググッと僕の奥を分身で貫きだしてきた。そうしながらも彼は腕を伸ばしまた氷を手にして、今度はそれを僕の乳首の周りにスッと這わせてくる。
「やぁ…つめた…」その刺激に乳首はビンと硬くなり、やはり中途半端で中断させられた僕の分身も勢いよくそそり勃ってきた。彼はその氷を今度はその分身に押し当ててくる。
さっき僕が彼にしてあげたように裏筋をなぞりながら、ゆっくりとカリ首の辺りまで氷を這わせてくる彼。
「あぁ…っ…」氷の動きに合わせ僕の敏感な部分は即座に反応し、そして彼を咥えた秘部も同時にキツク締まっているのがわかる。
「ん…いいよ…」
僕が締めつけるその感覚に浸っているのか軽く目を閉じながら、彼はグッと最奥まで一気に貫き通し、そのまま上下左右と僕の中を掻き回しだす。
「あぁん…っ…あぁ…ぁ…」衝撃に僕は堪えきれず高く嬌声をあげた。ビクンビクンと僕の分身は透明な汁を滴らせやがて絶頂まで昇りつめていく。勢いよく白濁の液を彼の腹に飛び散らかしグッタリとしながらもその絶頂により僕の中は更にキツク締まった。結合したままの僕達の間から溶けた氷が漏れ出してくる、彼の絶頂の証も混じらせながら…

風呂上り。僕は冷蔵庫に残っている彼の分のアイスキャンデーと彼を交互に見詰めた。
「ん?何だ」
僕の言いたいことはわかっているだろう彼はわざととぼけたふりをしている。
「これ、食べないなら僕ほしいなぁ〜」
こんな時だけの猫なで声を使って僕は甘えるようにニッコリと彼に微笑んだ。
「お前さっき食っただろうが…あんまり甘いもんばっか食ってると太るぞ」
「大丈夫だって、そのときは運動してカロリー消費すればいいもんね」
既に彼の許可を待たずにアイスにかぶりつきながら僕は言い返してやった。
「…運動って、お前たいしてスポーツなんかしてないだろ?」
食べかけの"僕の"アイスを一口齧りながら彼が僕の頭を軽く小突く。
アイスを齧られ、ちょっとムッとしながら彼を軽く睨んでやった。
そしてアイスを食べ終えた僕は彼を見詰めながらこう言ったんだ。
「あのね、僕のいう『運動』ってのはね…こういうのなんだけどね…」
僕はアイスの僅かに残る唇を彼の唇に重ねた。それから彼の口の中を舌でかき回す。アイスの甘味は彼の口の中にも広がってるかな?
タラリと唾液の糸を引きながら僕は唇を剥がした。
「そうか、じゃ仕方ないからお前の『運動』に俺も付き合ってやるよ」
そして僕達は再び寝室に向かっていった…

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