朝食が終わると祥一郎は唯貴の中に太めのバイブレーターを挿れ、それが抜け落ちないように貞操帯で押さえ鍵をかける。
こんな事をされるのは『お仕置き』の時だ。昨晩何か粗相をしてしまったのかと唯貴は不安に小さく身体を震わせた。
「そんなに怯えなくていいんだよ」そんな唯貴の様子を見て祥一郎は可笑しそうにバイブのリモコンを唯貴に手渡す。
どういうことかと不思議がる唯貴に祥一郎が
「ユキ、今日は帰りが遅くなる。だから寂しくなったら自分でスイッチを入れて自分の手でイキなさい」と説明をし、
唯貴の分身を軽く指で弾いた。
「あっ…」軽く喘ぐ唯貴を尻目に祥一郎は時計をみて少し慌てたように呟いた。
「おや、そろそろ時間だ。それじゃユキ、いい子でお留守番しているんだよ。」
「はい、行ってらっしゃい…早く…帰ってきて下さい…」
そう言って唯貴は祥一郎の唇に軽くキスをし、見送りをした。

ガチャリと鍵の掛かる音。その音を耳にすると唯貴はとたんに寂しくなってベッドに潜り込んだ。
一眠りした後、いつものようにぼんやりと窓から外を眺めていた唯貴だったが、
『お仕置き』の時と違ってこんな風に呑気にしている状況では余計に異物の存在を意識してしまう。
しかもこの大きさは…
昨晩の記憶が蘇る、祥一郎の分身を咥えたまま達してしまった夜を…
そう、中に入れられたバイブは丁度祥一郎のモノと同じ大きさなのだ。

折角自慰の許しは出たけれど歯止めが利かなくなりそうな気がしたので、唯貴は祥一郎が帰ってくるまで弄るのは我慢することにした。
しかし、食事や排泄で部屋の中を移動する度に下腹部の中で動く異物は祥一郎を思い起こさせ、中心に熱いものが集中してくる。

窓から見える空はすっかり日が暮れてしまったようだ。
時計の無いこの部屋の中では正確な時間は分からないけれど、多分いつもならばそろそろ祥一郎が帰ってくる時間のはずだ。

ベッドの中で、与えられたリモコンのスイッチを何度もなぞりながら唯貴は小さく呟いた。
「祥一郎さん…」まだ帰ってこない主を思って。
それから唯貴は決心したようにそのスイッチを入れた。ヴーンと小さな音をたて振動するバイブが内部を刺激する。
「…ぅ…ぁ…あっ…」
中を掻き回される快感に唯貴の声が次第に大きくなっていく。声と共に唯貴の分身も次第に昂ぶりを増していく。
寂しさに負けてスイッチを押してしまった堪え性のない自分に呆れながらも唯貴は腰を突き上げ両手で自らの分身を激しく扱き続けた。
祥一郎の感触を思い出しながら唯貴の意識は次第に昇りつめていく。
扱きだす先端からはヌルリと先走りの透明な液体が滴り出す。後孔の中を動き続けるバイブレーターが更にその放出を加速させる。
「ぁ…んぁ…っ…」目を閉じながら唯貴は昨晩の記憶を思い起こす。
あの時の祥一郎さんはココをこんな風に愛してくれたっけ…そして次は…こっちを…次第に自身を扱く自分の手がまるで祥一郎の手のような錯覚に陥っていく。
唯貴は片手を乳首の方に移動させた。両の乳首に施されたリング状のピアス。
2つのリングを繋ぐ細いチェーン。そこに指を引っ掛け軽く引っ張ってみる。
「…ふぅ…」乳首の痛みは心地よい刺激になる。唯貴は段々と引っ張る力を強めていった。
「…つぅ…」刺激を強くするにつれ固く尖っていく乳首。
「祥一郎…さん…」混濁していく意識の中で唯貴は、記憶の中の祥一郎がまるで今愛してくれているような錯覚に陥り、祥一郎の名を呼び続ける。
先端は益々濡れそぼり唯貴の指にネットリとした液が纏わりつく。後孔からヌルリとしたものが太股を流れる感触が伝わる。
「あ…はぁぁ…っ…しょう…いち…ろう…さ…んっ…」絶頂に達する瞬間に唯貴は祥一郎の名前を叫ぶ。
同時に白濁の液体が唯貴の先端から勢いよく飛び出した。

グッタリとベッドにうつ伏せになり唯貴は祥一郎の事を想い続ける。
…早く帰ってきて、苛めて、弄んで、そして、可愛がって欲しい…
そう思いながら唯貴は祥一郎の帰りを待つのだった。

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