「……っ…」
唯貴の股間に剃刀が触れる。一瞬身体を強張らせ後ろ手でシーツを握る手に力が入る。
「もっと楽にしていなさい」
シェービングクリームにまみれた唯貴の恥毛をそっと撫でながら祥一郎が語りかける。
スッと剃刀が動いた。緊張する唯貴だが、同時にくすぐったさが股間から伝わる。
祥一郎は丁寧に唯貴の茂みを剃る。一本も残さないように。
時間をかけている分、剃刀が触れる時間も長くなる。
茂みの剃られる小さな音を耳にしながら恥ずかしさからくる何ともいえない興奮に唯貴の中心が疼き出す。
「…は…ぁ…」唯貴が軽く息を吐くと、祥一郎が「毛を剃られただけでこんなに固くして…」と唯貴の分身を見てクスッと笑った。
こんな恥ずかしい行為から早く逃れたいのに祥一郎はゆっくりと丁寧に茂みを剃り落とし続ける。
剃られた恥毛が祥一郎の横に広げられた白いティシュを黒く埋めていく。
やっとの事で悌毛が済み、祥一郎は後片付けのために洗面所に向かう。
その間に唯貴はベッドから降り固くなったままの自分自身を隠すように床の上に正座し待っていた。
「恥ずかしがらないで私にじっくり見せてご覧」
戻ってきてベッドに腰掛けた祥一郎はにこやかに唯貴に微笑みかけた。
おずおずと唯貴は祥一郎の目の前で膝を開き上体を反らしすようにして中心部を晒す。
茂みを無くしてしまった唯貴の股間はツルンとした少年のようでいながら、
その中心に位置するものは膨らみ汁を滴らせるという、アンバランスな様相を呈していた。
祥一郎にしげしげとその部分を見つめられ唯貴の顔は益々真っ赤になり、中心は徐々にそそり勃っていく。
「私に見られただけでこんなになるなんて。いやらしい子だなユキは」
「…っ…」祥一郎に言葉で責められるだけで唯貴の中心は熱い疼きが込み上げる。
祥一郎がそっと手を伸ばし唯貴のソコに触れ、剃りあがった場所を愛しそうに撫でる。
洗ったばかりの手はひんやりとしていたが、その冷たい手は唯貴の熱を冷ますどころか益々熱く昂ぶらせていく。
やがて祥一郎は唯貴の秘部にそっと指を入れてきた。いつもよりも念入りにその部分を掻き回してくる。
「…ひ…っ…ぁぁん…」唯貴は益々身悶えし、嬌声をあげる。
程よくほぐれたところで祥一郎が指を抜き、唯貴は抱きかかえられて再びベッドに運ばれた。
拘束された背中の下には枕が置かれ腕が少しだけ楽になる。
そして腰には大き目のクッションが置かれ脚を開かされた唯貴の恥部が突き出される形になる。
その突き出された窄みにジェルを塗られると、
先ほどの祥一郎の手の冷たさと同じくらいのヒンヤリとした心地よさが唯貴の火照った中に伝わってきた。
「次はユキの番だよ」
そう言って祥一郎は唯貴を起こし自らの分身をその顔前に掲げる。心得たように唯貴はそれを口に含む。
「…んぐ…っ…んんっ…」腕を使えないため顔全体を動かし唯貴は祥一郎自身を膨らませる努力をする。
それほど時間もかからずにそれはすぐに大きくなっていった。
「もうこのくらいでいい」そう言いながら祥一郎は先ほどと同じ様に枕とクッションで唯貴に恥部を晒すポーズをとらせる。
その奥に潜む後孔の入り口に固くなった祥一郎自身が当たる。
「…んっ…」唯貴は腰の力を抜きながら、ゆっくりと祥一郎を飲み込んでいく…
その間、祥一郎の左手はは唯貴の乳首を摘み、そして右手は唯貴自身を弄ぶように握り扱き続けていた。
身体全体を襲う快楽に唯貴は目を潤ませ身を仰け反らせる。
祥一郎を中に収め、暫らくの間はそのままの姿勢で二人は動かずにいた。
「ふぅ…んっ…」祥一郎の感触を中で感じながら唯貴は次第に息を荒くする。
祥一郎も唯貴の締め付けに軽く息を乱し、その中の熱さに酔いしれる…
祥一郎がじっと唯貴の目を見つめ、見つめられた唯貴は小さく頷く。それを合図に祥一郎は激しく抽送を始めた。
グチュグチュと音を立てながら抜き挿しを繰り返され唯貴の分身も勢いよくそそり勃つ。
「あぁぁっ…ぁぁ…ん…っ……」
「…ユキのココは随分といやらしい音をたてるね…」
激しく喘ぐ唯貴に祥一郎は意地悪な言葉を投げかけるが、唯貴の意識は快楽に飲み込まれ理性を失いかけている。
「ううん…いぃ…はぁ…んっ…」
「ユキ…」祥一郎はイく寸前に自身を唯貴の中から引きずり出す。ゾワリとした感覚が唯貴の中を駆け巡り絶頂へと導いた。

行為の後に身体を洗ってもらう時、いつもなら拘束は解いてくれるのに今日の祥一郎は後ろ手のままで唯貴を風呂に入れた。
「自由にするとユキはココを隠してしまうだろう?」
冗談めかして祥一郎はまた唯貴のその場所を撫で回す。
今度のその手は温かかく、くすぐったくなった唯貴は小さく身を捩った。

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